中国起源の陰陽五行説は5つの要素に分かれている、これは大変有名な事実ですが、お茶の世界でもこの思想をもとに身体の養生のための取り組みができます。
今回はとても大切な調整期間である〈 土用 〉についてです。
この記事を更新する現在、ちょうど土用期間。おさらいがてらに記事にしてみました。
五行に基づく暦の流れの中で、一年の中に4回土用の時期が訪れます。
春は木、夏は火、秋は金、冬は水。暦の立ち上がり(四立)は立春、立夏、立秋、立冬となり、この立ち上がり(切り替わり)の前の18日間におよぶ調整期間が土用になります。土用はすなわち土。これで万物のエネルギーは5つあるということですね。
土用は本来「土旺用事」のことでして、土のエネルギーが最も旺(さかん)になる時です。
土為五行之主,土居中央,四時之中,無時不旺,寄於四隅,以四季月為專旺之時,以四孟為寄生之地。附火生寅,祿於巳,火旺而土之用顯;附水生申,祿於亥,水旺而土之用息。
今回は、五臓のうち土用が司る【脾】についてブラッシュアップ。【脾】は飲食物を受け入れて吸収する役目があり、消化して気と血を作ります。また、脾は乾いている状態を好み余分な水分を嫌います。水分の調整にも関係するので、むくみがあるときは脾が弱っているサイン。
土用期間の水分の取り過ぎや運動不足は脾をジメジメ水分の多い状態にしてしまうので、お茶を飲むときは上質のお茶で、かつ一度に500ml以内の量にするのが良いのではと体感的に感じています。また1日の中で上質の良いお水を少量づつ摂取していくのがオススメです。
多食生冷寒涼 可損傷脾胃陽氣 寒濕內 → 生物や冷たい食べ物は脾胃を弱らせてしまいますし、痰湿を生じさせるので温かい食事を心がける事が基本とされています。


写真は今朝にいただいた老班章熟普洱2008
冬土用(立春前の18日間)にオススメのお茶は紅茶と黒茶なんですが、個人的には熟成の長い熟普洱茶が特にオススメです。熟普洱が苦手な方は陳皮や玫瑰を加えて飲みやすくすると良いかもしれませんね^^
正しい知識をシェアするために、「香港茶療學會」が提案されている内容をご紹介いたします。
以下はご参考までにどうぞ。
『紅茶』
性味:味甘、辛、性溫
歸經:歸心、胃、腎、肺經
活血通脈、溫陽散寒、暖胃止瀉、下氣止逆
『黑茶』
性味:味甘、性溫
歸經:歸脾、胃、腎、肝、心經
消滯去膩、解煎炙毒、溫胃養胃、祛風醒酒
今日も健やかさに感謝。
YUEHUAMEICHA